精子物語

 リンク【pya!】で知ったリンク【精子物語】っていう話なんだけど、内容は、生まれてから18年の間、いじめ・失恋・受験の失敗…など人生、後悔の連続で生きている青年がある日、『人生やり直し機』っていうのを通信販売で購入し人生をやり直そうとその機械を作動させるが、もどったのは、自分がまだ単細胞の存在でしかなかった精子の時まで戻ってしまい……っていう感じで話が始まる。
 内容自体はよく使われる起承転結のセオリーで話が流れて転結あたりは話が読めたりしたからなのかどうか解らないけれど、妙に腑に落ちないというか、なんというか…最後の“一人じゃない”っていうのは、自分は周りの精子と一緒にいたことに比べて卵子はずっと一人だったから“一人じゃない”って言っているのか、自分(精子)と卵子の存在で“一人じゃない”と言っているのか、どうも解らない。
 前述の場合ならば、『人生やり直し機』を使用しなくとも、精子までもどらなくとも“一人じゃない”ってことを伝えたいのならば、他のスチエーションでも可能なわけでだし、精子までもどす理由が解らない。
 後述の場合ならば、精子卵子が結びついて初めて一人とされるものなのにそれ以前の状態で“一人じゃない”とするのはおかしいと思う。
 まぁ、どちらにしろ、自分には作者の考えを理解できるほど、人の文章を読んでそこから何かを読み取ることなんて出来ないし、文章などに関する知識も現役(学生)時代から比べると比にならない差があると自覚するほどその能力、知識はすくないので、何も理解できていないだけなのだろうけど…。
 どちらにしろ、この『精子物語』はもうちょっと面白可笑しくしたら、世にも奇妙な物語に使用されそうな作品で、自分は結構好きな話しだ。内容がベタで解りやすいっていうのがいいよね。短小説や短物語を読むには。