俺なんて……。

男は、好きな女が楽しそうに遊んでいるのを知ってどうするのかが気になる。
「俺がもっと楽しい思いをさせてやるぜ!」
となるのか、
「俺はそういった遊びは知らないけどこういった楽しいことを知っているよ。今度一緒にDoしようぜ☆」
となるのか、はたまた、
「俺なんて……。」
ってなるのか、どうなんだ。
 
自分の場合は、最後のやつで、
「俺じゃそういった遊びは知らないし柄じゃない。一人でシコシコするような遊びしか知らないし、その遊びに付き合って欲しいとは思わない。」
なんて根暗だから駄目なんだろうなぁ。
 
だけどね、きみの知っている楽しい遊びとやらにも興味はあるんだよ。是非とも誘って欲しいものだ。
自分の趣味とは違ってもきっと多分きみと一緒なら楽しいはずだと思うから。
数回目以降からは参加しなくなるかもしれないけれどもさ。
 
インドアで一人でシコシコ遊んでいる俺だけれども、ワーワーいって遊ぶこともあるよ。でもそれは、遊園地じゃない。
呑みに行った後のカラオケくらいだけだけども。
あとはライブか。音楽の趣味も合う異性はあったことないしさ。
 
だからやっかんでいるのかも知れない。リア充を見ると気分が凹む。
若さにモノをいわせ、ワーワー、きゃっきゃ言って楽しんでいるのを見ると苛つくか凹むのどちらかだ。
 
だったらそうやって遊べばいいじゃん!?
 
馬鹿言っちゃいけないよ。
そういったリア充を見てやっかむことはあるかもしれない。
だけども俺はそういった遊びをしたいとは思わない。
 
やったらやったで楽しいのかもしれないし、実際楽しいのだろう。
だけどなんだろ。プライドが邪魔しているのかやりたいとは思わないし、実際そういった遊びをしている女に興奮することもないし、タイプの娘を見る事はまずない。
 
結局はそこなのかもしれない。
自分のスタイルと好みのタイプ。そこにマッチしないからそういった遊びをしないのかもしれない。
いやいや、実際の所は所謂「ようは勇気がないんでしょ?」ってやつかもしれない。いやいや、きっとそうなのだろう。
何もない状態でそういったことをやろうとは思わないのはこれから先もきっとずっと一緒だと思う。
けれどもしかし、たまたま好きになった娘がそういった遊びをしていたらその遊びに参加するだろうしきっと。
 
だけども、だ・け・ど・!
先にも述べたように、数回目以降からは参加しなくなるかもしれない。そしてまた、その娘が楽しそうに遊んでいるのを知ってまた落ち込むんだ。凹むんだ。
左手首にグリグリと穴を開けるか如くボールペンを押し当てるんだ。実際穴を開けるような勇気なんて持ち合わせてはいないにも関わらずにだ!
 
きっとこの考えに答えを出すことは出来ないだろうな。今の自分じゃ。
実際に彼女ができるまでずっと俺はウジウジし、やっかみ、チンケな自分が酷く嫌になり、自問自答しても答えを出せず、ただ時間がその胸の中のグチャグチャな気持ちを風化させるのを待つ事しかできないのだろう。
 
あぁーあ。こんな時はお酒を飲みたくなる。
でもそんなやけ酒とかは、より強く記憶を残す飲み方なんだよね。これ豆知識な*1
でも一時的にでも酒を飲みカラオケでもして大声をだして嫌な気分を払拭したいものだ。そこに気の知れた友達と馬鹿な話で大いに笑い、スケベな話でむふふふ。とすればなおさらよし。
でもそれもさ。
帰って一人になると死にたくなるくらい寂しくなるんだよな。悪循環。
最後はやっぱ、裸で抱き合ってチュッチュして手を繋いで一緒に眠る相手が必要だ。
 
だから今すぐに白馬にのったお姫様よ、俺の所に颯爽とやってきて俺を落としておくれよ。
 
俺を落とすのは簡単だ。山口百恵ちゃんの『ひと夏の経験』を唄うこと。それだけで落ちる。
まぁそれまでに仲良くなってないと一発では落ちないけれど、それほど仲良くなくとも、ひと夏の経験を唄われたら気にかけるようになるのは必死。
 
だからねぇ、白馬にのったお姫様よ、今すぐ俺のところにやてきてひと夏の経験を唄うべきやと思うのですよ。俺は。