就職活動日記-履歴書を送付するぞ。篇

 今日はそれなりに早めに起床。飯を食おうにもご飯がないので、珍しく家でご飯を自分が炊くことになる。この季節になるとはや水は痛いほど冷たく、感覚すらなくなってしまう。主婦の方々などは冬でもこおやって毎日炊事をしているのかと思うと、リスペクトせずにはいられない。
 とりあえず、支度を済ませて公共職業安定所、つまりハローワークに行き、前日にめぼしく思っていた求人を紹介してもらいに行く。
 その職種は営業事務と書かれてあるが、説明を読めば店舗内での販売員だ。本社が群馬にあるので、履歴書と紹介状を送付してくれというので、紹介状を貰い、帰宅。
 しかし、自分が何年何月に中学校や高校を卒業したのかいまいち覚えていないので、最近内定が決まった現役バリバリのツレに履歴書の書き方を教えてくれと頼み、ツレが帰宅するまでに、引越しの際に紛失してしまったYシャツとネクタイ、革靴を入手するべく買出しに。
 丁度全国チェーンを手がけるスーツ屋さんが移転オープン記念セールをしていたので、そこを見に行ってみる。しかし、今現在収入無しの身である自分がおいそれと買い込むことができる値段ではない。そこで、入り口付近にてワゴンに置かれた390〜500円のYシャツを三着選び、経済的に済ませるものの、レジにて、釣銭を切らした模様で、ストックも金庫にも十円玉がなく、しばらく待たされることに。こちとら、特に急いでいるわけでもないので舞ってみる。いや、待っていた。
 続いては、量販店に赴き、安物のネクタイと革靴を物色。ここでも前回同様に経済的に納める。革靴に関しては、スーツで活動する機会が増えれば、それなりに良い物を購入しようと思いを馳せる。
 ついでに、靴下とパンツの新しいのが欲しかったので購入。こちらはユニクロで三つ990円と二つで990円。
 そして帰宅。
 私服時に映した証明写真はあるのだが、履歴書用の証明写真がなくなったので、買いたてのYシャツに袖を通し、ネクタイを締め、いざ出陣と、その前に鏡でネクタイをチェック。しかし、朝、髭を剃り忘れていたことが発覚し、スーツを汚さないようにまた脱いで、髭を剃り、またスーツを着たところで、ツレが帰宅したというので、先にツレの家に向かうことに。
 ツレの家で履歴書を書くも、下書きもせずに書いていたので何度か失敗してしまい、何度目かでようやく下書きをすることにし、いざ、清書。しかし、最後の最後でやっちまった。
 配偶者の有無の欄は流石に下書き要らないだろうと高を括ったのがいけなかった。もう、バッチリ、力強く、そしてダンディズムに配偶者有りに○していた…。もうやる気がありません。ということで、砂消しゴムで、一所懸命消して、ぱっと見では気づかないくらいまで補正してみたんだけど、どうなんだろう。
 その履歴書を書きあげるまでに軽く二時間を費やしてしまい、今から郵便局に行っても閉まるだろうということで、久しぶりに格ゲーをした。
 もともと格ゲーは苦手なのだが、ツレの方も数年のブランクがあるので、良い勝負のはずが、直に勘を取り戻したヤツには勝てなかった。
 帰りに証明写真を撮ろうと思ったら、生憎小銭がなく、添え状用に便箋を購入しその釣りで撮影。添え状、別名カバーレター。これがこれでまた、普段使わない言葉を捻り出すのが難しいし、また間違いを犯してしまうので、下書きと、清書で二回書くことに。とりあえず、季語?枕言葉?あれって今は十一月だから『晩秋の候』で良いんだよね?って感じでようやく書き上げ、封筒に封をする。しかし、既に郵便局は閉まっている。この封筒が80円で送れるかどうかも解らない。しかも明日世間様は休みだというではないか。最寄の郵便局も閉まっている。しかたないので、本店に行かねばならない。あぁいう大きい建物は苦手だ。一体全体何処にどう行けばいいのか解らないからだ。田舎街の建物でもそう思ってしまうのだから、都市部の大きな建物などに行けば、絶対迷子になる自信がある。
 まぁ、とりあえずは、早く履歴書を送付しなければ、紹介された日付がどんどん進むわけで、書類選考もクソもなくなってしまうので、明日郵便局に行くことを忘れないようにしなくてはならない。