普通に帰れない。

 今日は、就職情報誌の製版の日なのだが、データ入稿が11時半だった。データを確認して、RIPさして、ビューアで最終確認して、やっとこさ製版開始しはじめたのが、12時前だっただろうか。別に製版終了まで残る必要はないので、本来ならば、そこで帰れるのだが、今日は、自分は朝までコースなのです。いや、正確には昼間でやっても終わるかどうかっていう話です。
 というのも、連日、工場の人達は朝方まで印刷やら梱包やらでひどく疲れているし、ほとんどが素人で、職人さんもやめるにやめれない状況で今日まで至っているのに、そんなことがつづけば、辞めるっていうか、倒れてしまうので、どうにかしようということで、外注にだすのではなく、白羽の矢があたったのは、我らが制作室だったのです。
 そうです、オンデマンド印刷でやろうというのです。数にして、軽く17000通しをオンデマンドで行うのです。もちろん一晩で!しかも、オンデマンドの印刷機を扱える人間が、チーフと自分とパートの兄ちゃんだけときたもんだ!もちろんパートの兄ちゃんは5時で帰ってもういません。残るはチーフと自分。チーフといえば、他の仕事やら、行程を組んだり、スキャンニングや画像補整の確認をおこなったりで、そんな暇もなく、必然的に自分がやるはめになってしまったのです…orz
 印刷するものはダイレクトのページモノ。基本的には1色でところどころ4色もあったりする。それが1ページの大きさはA4で片面にそれが2丁ついており、おまけに両面印刷。一枚両面がすりあがるのにかかる時間はたいした時間はかからないのだけれど、はじめの一枚目を出力するまでにかかる計算が約1〜2分ほど。1台*1が全てすりあがるのには、小一時間ほどかかっている。
 というのも、数的に一台あたり約300通し、つまり約300枚をガッチャンコ、がっちゃんこと印刷しているのだけれど、なぜだか、排出トレイ一杯になってもいないのに、

排出トレイが一杯です。排出トレイを空にしてください。

なんてほざきやがるし、しまいには、サービスコールエラーまで出てくる始末。つまり、サポートセンターから人を呼べということなのである。んなもん、サポートセンターなんて24時間やっているわけじゃないので、とうの昔に担当も帰っているし、サポートセンター自体に人がいないつう話。しかたがないので、機械の電源を全て切り、暫く放置。暫くしてまた全ての電源を入れ、印刷の再開。
 気を抜く暇なんてない。まぁ、印刷している間はこのように、手があくので、はてなダイアリーを更新したり、自分の他の仕事を片づけたりしてるのですが、そこまで集中力ももたないし、なにより眠気が…orz
 っていうか、一番もんだいなのは、これが、増し刷りだっていうことだ。しかも3回目の!!
 営業が一番はじめにちゃんと必要部数を確認してなかったのか、先方の確認ミスなのかそんなことは製作の自分が知るよしもない。ただ、ただなんとなく、なんとなくながら、解るのは、きっと紙代くらいしかもらっていないだろうということである。本来ならば、増し刷りといえば、置版でなければ再びそのPS版代+紙代+インキ代+人件費+光熱費などが必要なはずである。しかし、ココは天下の○○(←会社名)そんなものもらってたら仕事がこなくなるなんて考えているとしか思えない人達が経営する会社。きっと紙代くらいしかもらってないんだろうと推測しているのである。なぜならば、オフセット印刷として受注した仕事の増し刷りなのに、オンデマンド印刷で賄おうという事実、それに普通に入ってきた仕事でさえ、制作費なんてもらってないのだから…。そう、自分が作るものなんて一銭も払う価値なしということなのDEATH!
 きっと、そうだ、そうに違いない。あ、何故だか解らないけれど、涙が…or2

*1:2丁づけの両面