いかりや長介さん死去

 頚部りんぱ節がんのため入院生活を送っていた俳優のいかりや長介さん(71)*1。5月末に、がんが見つかってから入院し、放射線治療に専念していた、いかりやさん。復帰後は踊る大捜査線の舞台挨拶や、ドラマ『あなたの隣に誰かいる』などで姿を見せてくれていたが、*2本日、亡くなられたそうだ。享年72。
 自分は長さんは物心ついた時から知っている人だ。ドリフの番組で見ていた*3からだ。その時は長さんの偉大さをしらず、話を聞くということも出来ないガキだったので、コントの合間に長さんが語っているときはダルいなーなんて思っていたりした。
 それから数年の月日がたち、自分はドラマ『踊る大捜査線』にハマった。それから長さんを見る眼が変わった。遅かった。それから数年、長さんは逝ってしまわれた。
 「だめだこりゃぁ」なんて笑い飛ばすことなんて出来そうもない。
 自分は最近、モノ想うことが増え、いろいろ考えるようになった。例えるならば、それは思春期とでもいうのだろうか。そう、思春期の頃誰しもが考え、悩んだことなどだろう。もちろん自分も思春期の頃にはいろいろ考えたが、最近、再び考えるようになった。その中の一つに『死』というものがある。身近な人が死んでしまうことは経験ないが、きっと悲しむことだろう。身近な人でなくとも、体温を持つモノが死を迎えることに恐怖、切なさ、悲しみ、不安を感じる。そう、こないだのテロの写真や、世界貿易センタービルでの出来事、原爆、事故、道の片隅でぺっちゃんこになった猫・・・なんでも何者かの死を知るたび、見るたびに自分はそういう感情に、慟哭に胸、心を打ちひしがれる。眼を背けたくなる。
 今回の長さんの死は、自分のなかでは“昭和”という時代を築いてきた偉大な者の死というものでは終わらない。それはきっと自分の中で答えがでるまで・・・。

いかりや長介(碇矢長一)さんのご冥福を心よりお祈りします。

*1:当時

*2:あなたの隣に誰かいるの演技、台詞が聞き取れないくらいになってたよね・・・

*3:再放送か?