金木犀と高枝切りバサミ

 金木犀という木は一般的にどこにでも咲いているものなのでしょうか。やはり、桜や梅の木の方が数は多いとは思うのですが、自分が知っているだけで自分の住む家の庭には必ず金木犀の木が生えています。
 自分が記憶している最初の家の前の家には金木犀の木があったかどうかは知らないのですが、自分が物心ついた時に済んでいた家の庭(といっても車を置けるくらいの広さしかない)の片隅には金木犀の木が一本生えており、母親が枝が伸びた頃に通販で買ったのか高枝切りバサミでバッサリ切っていたのを覚えている。
 それから、家庭の事情で引越しすることになり、移り住んだ家の庭(おなじく、車を置くくらいの広さ)にも、金木犀の木が一本生えていた。その木も母親が枝が伸びた頃に例の高枝切りバサミでバッサリ切っていた。そして今年。引越しすることになり、引っ越してきたこの家の庭(といっても車を置くスペースも無い)にもやはり待っていたと言わんばかりに金木犀の木が一本生えている。この金木犀は今までの金木犀とは違い、結構下のほうでバッサリ切られているようで、高さもなく、孝枝だ切りバサミは前の家の隣の方に奉納されることになった。そして、今の家の庭に生える金木犀は自分が世話しようかと思っていたりする。またその木の近くには松ノ木のような木も生えており、紫陽花や葱のような葉の花も咲いている。高校の頃にガーデニングの授業を受講していた血が騒ぐ。「よし、胡瓜とプチトマトも育てよう。」とも思ったりしているのである。
 気が変わらなかったら春にでも種を撒こう。