勝って喜ぶ練習

 うちの近所に小学校がある。そこで最近、運動会の練習が始まったので思い出した。そう、小学校からずっと疑問に感じ、かったるく思っていたことを。
 そう、そうれは、なぜ、
「赤勝ち!」
「やったぁ!!」
というふうに、喜ぶ練習をしなければならないのかということである。
 本当に嬉しかったら両手を挙げて軽く飛んでみたり、ガッツポーズをしてみたり、共に戦った仲間と喜びを分かち合ったりと、自然に喜ぶことになる。なのに何故、勝って嬉しい時の練習をしなければならないのだろうか。
 このことについては自分が小学生の頃からずっと疑問に感じていた。中学校では流石に勝って喜ぶ練習なんてなかったと思うが、小学校6年間に培ってきたその表現はそう簡単に消える事はなく、たいしたボキャブラリーもない喜び方だったと思う。高校に至っては、体育祭の練習事態がなかったうえ、自分達が三年になるまで、体育祭は禁止になっていた。しかも、体育祭を行った記憶がないので、もしかしたらやってないかもしれないし、サボったかもしれない。
 まぁ、とにかく、運動会の練習で、勝って喜ぶ練習なんて本当に必要なのだろうか。