祝・迷子!!

 15:30頃の日記を書いてから、しばらくたった16時ごろ出発。目的地は海。んでもって、海に到着。しかし、暑い。誰もいない。まぁ一先ず波打ちぎわに腰掛ける。
 煙草をふかしながら、波を見つめてると、「なんで波ばっかりを見つめてるんだろう。その向こうには大海原が地平線の向こうまで続いているじゃないか」と気づき、新しい煙草に火をつけて沖の方を眺めつつ思いにふける。
 「もうすこししたら、海岸に沈む夕焼けがみえるかなぁ」
なんて思いをはせながらふとあたりを見渡すと、そこには、小さな子どもと方をならべて釣りをしている親子、車できているらしいカップル。そして、気づいた。傾いている太陽は水平線にかすりもしないところへと降りていっていることにw
 目的変更。『田舎らしい風景を求めて、沈む夕日に向かって走ろう』思い立ったら即行動。思いがけず押し寄せてきた大波に濡らされた御尻が乾くのなんて待ってられない。とりあえず、まだ行ったことがない道を通りつつ夕日に向かって走ってみる。
 すると、自分が求めていた田園地帯の間の農道が眼の前に広がる。嬉しくてニヤニヤしながら走っていく。左前にいた太陽も気づけば右前に、右横に、右後ろへと移っていく…。って元の場所にもどってるじゃん!
 更に目的変更。『道伝いに更なる田舎の風景を求めて、ぶらり、ツーリングの旅』思い立ったら即行動。そんなときくらいしか自分は外で行動しようなんて思わないんだから、気が変わらないうちに行動だ。
 週十分後。【○○市まで100キロ】の看板が眼に入る。ほほう、いけるところまで、行ってやるか。ん?100キロ?今のペースで走ってたらいったい何時につくんだ?ってか真っ暗な中を俺は家まで帰れるのか?やめだ、やめだ。帰ろう。
 目的変更。『原チャリで行くにはムリがあるので、家までのツーリングを楽しもう』思い立ったら即行動。思いつきで遠出なんてするもんじゃない。夕方から出発なんてするもんじゃない。オイラの持ち物、免許証と小銭と鳴らない携帯電話だけ。装備が少なすぎるよ。帰れなくなったらどうすんのさ。
 ってな具合で、家の近くまで帰って来る。すると、最近は全く通らない、峠の道が自分を呼んでるような気がして入っていく。
 目的変更『峠の上り坂を俺の愛車は何処まで上がれるのか、限界に挑戦』思い立ったら即行動。幸いまだガソリンは残ってるぜ。
 意外とあっさりと峠の山頂までたどりつけた。そこから、分かれ道が幾つかあり、田舎っぽい感じのする道を選択し入っていく。ムムッ!!これは!!!
 まさしく田舎、田舎の中でも街の方に住んでいる自分にとっては、まさしく、絵に描いたような田舎A*1である。自分はかなり興奮しながら、舗装が行き届いていない細い道を進んでいく。しかし、流石は舗道されていないだけのことはある。行き止まりだ。もう先へは進めない。だから行き止まりだ。
 目標変更『もときた道をもどって別の分かれ道を選んでみよう』思い立ったら即行動。オイラは冒険者なのだ。ってかちょっと待って、振り返るとそこは、見慣れぬ景色。そりゃそうさ。初めてきたんだから。ってお〜い。ここはどこ?私は、誰?
 まぁ、落ち着こう。ここで凹んでたんじゃ冒険者の名が泣くぜ。そ、そうだ。まずは、彼女にメールだ。幸い県外ではないようなので、連絡手段はあるな、うん。
 ってな感じで彼女に連絡をとったのち、感だけで、元来た道をもどり、別の分かれ道を選んで、峠を降りていくとそこは、隣の市でした。
 そこの土地勘は無いけれど、大体の場所はわかったので、家に帰りつくことができたのでした。

*1:因みに、田舎Aとは一面畑や田んぼばかりが続き、ところどころに民家がある風景をさす。田舎Bは古い民家が立ち並んでいるような風景をさす。